田辺のぶひろの グリナリー・カフェ
第21回 2006年 1月 4日 グリナリー カフェ の トップページへ 過去の 記事を 見る 協賛企業 50音順
田辺のぶひろの グリナリー・カフェ

今月のゲスト ゲストのプロフィール
松下 秀樹(まつしたひでき)氏
1964年生まれ
県立静岡高校卒(99期)
早稲田大学商学部卒
有限会社オックスクラブ・ドット・コム 代表取締役
http://www.oxclub.com
NPO法人 青少年就労支援ネットワーク静岡 事務局
http://members.at.infoseek.co.jp/sssns/

 新年おめでとうございます。本年もグリナリーカフェをよろしくお願いいたします。
本年最初のゲストは、「青少年就労支援ネットワーク静岡」事務局の松下英樹さんをゲストにお招きいし、その目的と活動についてお聞きしました。最近の若者の代名詞のようにもなっているニート対策として、私たちが出来ること、なすべきこととを伺いました。(田辺)

静岡サイクルジャム2006
開催

日時:
2006年2月18日(土)〜
 2月19日(日)

場所:
駿府公園(静岡市葵区)
・清水マリンパーク(静岡市清水区)


主催:静岡サイクルジャム実行委員会

お問合:静岡サイクルジャム実行委員会
〒420-8602 静岡市葵区追手町5番1号 (静岡市イベント推進課連絡室内)
TEL:054-221-1389 FAX:054-251-1286

〒424-8701 静岡市清水区旭町6番8号(静岡市イベント推進課内)
TEL:0543-54-2237 FAX:0543-54-2226


ホームページhttp://www.cyclejam.net/


静岡サイクルジャム2006では
・自転車競技・イベント参加者
・ボランティアスタッフ
を募集しています。

詳細はホームページをご覧ください。
http://www.cyclejam.net/

Greenery Cafe(グリーナリー・カフェ)へようこそ!
グリーナリー・カフェとは「緑の喫茶店」 ナビゲーター田辺信宏とゲストとのトークによるインターネットマガジンです。
様々な分野の第一線で活躍する方に登場していただき、それぞれの分野においてどのようなビジョンを持ち課題に取り組んでいるのか、お聞きしていきます。どうぞご期待ください。
田辺信宏(たなべ のぶひろ)

昭和36年生まれ
早稲田大学(政経)卒業、
松下政経塾、英国留学を経て、平成3年、静岡市議会議員に初当選.
平成7年より静岡県議会議員(3期9年間)
現在は、静岡産業大学国際情報学部講師(国際関係論)
田辺のぶひろホームページ

このホームページに関するお問い合わせは
info@greenerycafe.jp
までお願いいたします。
田辺:本日は「青少年就労支援ネットワーク静岡」事務局の松下英樹さんにおいでいただきました。よろしくお願いします。

松下:よろしくお願いいたします。

田辺:「青少年就労支援ネットワーク静岡」はNPO法人として活動しているとのことですが、どのような活動をしているのですか。

松下:NPO法人になったのは昨年2004年の5月ですが、結成は2002年の12月ですので、活動を始めてからちょうど三年になります。活動の目的は若年者で仕事をされていない方で、仕事をしたいという意欲のある方を支援して、仕事についていただくお手伝いをするというものです。

田辺:最近話題になっているニートとよばれる今の若者に対する就職支援の活動という理解でよろしいですか?

松下:その通りです。

田辺:若年者とはどのくらいの年齢までですか?

松下:定義では若年者となっていますが、概ね35歳未満の方を対象としています。

田辺:その活動を行っていく中で、いろいろと感じるところがあるかと思いますが。

松下:設立した時点ではまだニートという言葉はありませんでした。ニートという言葉はイギリスで始まった概念です。日本ではマスコミを通して話題になっていますが、深刻な社会問題になりつつあります。社会問題として、具体的には2つありまして、一つは非就労者が増えてしまうと治安が悪化する恐れがあるということ、もう一つは少子化社会の中で本来なら貴重な労働力であるはずの彼らが就労しないことによる機会損失、また税収面からみても、納税者が減るばかりか、将来的に生活保護の対象になってしまう恐れもあるという経済的損失です。そういった観点でここ10年以内にこの傾向を変えないと日本の将来に大きな影響を与える恐れがある、といわれています。

田辺:そうですか。日本のみならず、フランスでの暴動もこのようなことからおこっているかと思います。先進国の共通の問題かと思いますが、日本の社会の何が原因になっているのでしょうか。

松下:原因の分析が専門ではないので、その点に関しては特にお話しできる立場ではないのですが、今田辺さんが言われたように、この問題は先進国の共通の問題で、決して日本特有の問題ではありません。ただ、日本では労働問題という観点から取り組まれることが多く、誤解されている方が多いようです。彼等のほとんどは、「働かない」のではなく、「働きたいのに働けない」ということです。

田辺:「働けない」というのは?

松下:「働けない」というのは、まず「他人とのコミュニケーションがとれない」ということです。たとえば「相手の目を見て話すことができない」「挨拶ができない」などがあげられます。こういった方は意外と身近に多いのではないでしょうか。

田辺:それは日常生活で基本的なしつけの問題、あるいは教育の問題ということもあるのでしょうか。

松下:よくそういったことも言われますが、実際に雇用する側、企業の立場では、「相手の目を見て話すことができない」「挨拶ができない」というのでは、たとえ学歴があっても、資格があろうとも絶対に採用されないですね。それは家庭が教えるべきなのか学校が教えるべきなのか、それはわかりませんが、現実にそれができない若者が多い、というのが事実です。

田辺:なるほど。家庭・学校教育のあり方なども含めた様々な問題に広がっていく社会問題ですね。ニートと呼ばれる若者が静岡でも年々増えているというのが現実であり、対策を講じないといけない状況な訳ですね。「青少年就労支援ネットワーク静岡」は行政からもいろいろアドバイスを求められて、提案をなさっているとのことですが、内容について教えてください。

松下:NPOの会員は20名ほどおります。大学教授・職業訓練を実施している教育機関、またキャリアカウンセラーといって就職支援を専門にされている方、そのほか関心を持ってくださっている方々などがボランティアとして集まっています。個人の力でできることは限られていますが、相談を受けると、当人や親御さんと個別に面談して、できることを提案しています。例えばボランティア体験として保育園に連れて行ってみたり、就労体験といいまして、100円ショップなどで棚卸し作業を経験してもらったりしています。

田辺:就労体験についてもう少しお話いただけますか。

松下:最初は無給で一週間に一回2時間だけという条件で始めます。それを週二回、週三回、週四回と増やしていき、長いケースでは半年くらいかけて一日6時間のアルバイトができるようにするというものです。

田辺:ボランティア体験や就労体験が効果ありますか?効果の方はいかがですか。

松下:実際にやってもらうとすごく変わってきます。彼らに共通する問題点として自信を失っているという部分がありますので、介護施設でお年寄りからありがとうと言われたとか、保育園で子供たちに一緒に遊んでと言われたというようなことがすごく刺激になって意欲の改善につながっているようです。

田辺:これから行政もニート対策の具体案を展開していくと伺っていますが、何か要望とかアイデアなどありますか。

松下:そうですね。静岡市も政令指定都市になったことで独自の政策を行っていけると聞いています。ニート対策については国はもちろん、県も真剣に取り組み始め、予算措置が講じられていますが、やはり地域に密着した市と言う行政単位が、より現実に即した対策を行ってほしいと思います。

田辺:具体的にはどんなことでしょうか。

松下:例えば教育機関、学校、民生委員の方々、町内会の組織などを通じて今の制度の枠に当てはまらないニートの存在を把握することが第一だと思います。一説には今日本には60万人のニートがいると言われていますが、非常に漠然とした概念のもとで語られている数字ですので、静岡市にどのくらいのニートがいるのか、その人数すら把握できていない状況です。もう一つは我々のような支援団体の人たちが活動しているということも、あまり知られていないことですので、相談窓口のような施設があったらと強く感じます。またそのための財政的な支援もしてもらえないかと市に要望しているところです。

田辺:最後にこのページをご覧になる方々には中小企業の経営にたずさわるかたがたも多くいらっしゃいますが、そういう方々にも何か要望があればお聞かせください。

松下:はい、興味を持っていただいた方々、特に経営者の方々には是非、就労体験の受け入れ先となっていただけるようお願いします。この問題を解決できるのは「地域の力」と「理解ある雇用主」です。「ニートのいない街、しずおか」を実現して、全国のモデル地域となれれば嬉しいですね。

田辺:これからの活動も是非がんばってください。本日はありがとうございました。

松下:ありがとうございました。

(本文中敬称略)


次回 2006年 3月 1日(水)予定



「青少年就労支援ネットワーク静岡」は、どのような活動をしているのですか。

先進国の共通の問題で、決して日本特有の問題ではありません。

ボランティア体験や就労体験が効果ありますか?

この問題を解決できるのは「地域の力」と「理解ある雇用主」です。全国のモデル地域となれれば嬉しいですね。
Back Next

このページの一番上に移動 グリナリー カフェ の トップページへ 過去の 記事を 見る 協賛企業 50音順
2004 (C) Copyright by 21世紀懇話会
All rights Reserved.
グリナリー カフェ の トップページへ