田辺のぶひろの グリナリー・カフェ
第29回 2007年 7月 17日 グリナリー カフェ の トップページへ 過去の 記事を 見る 協賛企業 50音順
田辺のぶひろの グリナリー・カフェ

今月のゲスト ゲストのプロフィール
河村 卓利(かわむらたかとし)氏
昭和36年生まれ
静岡高校・上智大学(経済学部)卒業。
2005年静岡商工会議所青年部入会。06年同理事、07年会長に就任。
静岡県商工会議所青年部連合会理事及び日本商工会議所青年部に出向。
現在は、ダックユニオン株式会社( http://www.dac-union.co.jp/ )、代表取締役。
創業80余年の3代目の後継者として日夜奮闘中。

今回は本年度、静岡商工会議所青年部会長を務める河村卓利氏をお招きしました。彼は私の高校時代からの友人でもあります。今回は商工会議所青年部会長としての抱負や活動について、特に『緑のじゅうたんプロジェクト』にかける想いを伺いました。(田辺)

親子で学ぶサイエンススクール:エコで楽しい夏休み
〜森田さんと明日の地球を考えよう〜

ところ:
グランシップ11階会議室ホール・風
とき:
平成19年7月29日(日)
14時開演

入館料:全席自由 500円
※小学生以上対象料

お問合せ:グランシップチケットセンター
静岡市駿河区池田79-4
TEL 054-289-9000

ホームページ


Greenery Cafe(グリーナリー・カフェ)へようこそ!
グリーナリー・カフェとは「緑の喫茶店」 ナビゲーター田辺信宏とゲストとのトークによるインターネットマガジンです。
様々な分野の第一線で活躍する方に登場していただき、それぞれの分野においてどのようなビジョンを持ち課題に取り組んでいるのか、お聞きしていきます。どうぞご期待ください。
田辺信宏(たなべ のぶひろ)

昭和36年生まれ
早稲田大学(政経)卒業、
松下政経塾、英国留学を経て、平成3年、静岡市議会議員に初当選.
平成7年より静岡県議会議員(3期9年間)
現在は、静岡産業大学国際情報学部講師(国際関係論)
田辺のぶひろホームページ

このホームページに関するお問い合わせは
info@greenerycafe.jp
までお願いいたします。

田辺:今日は静岡商工会議所青年部会長の河村卓利さんをお招きしました。ようこそ緑の喫茶室へ。

河村:お招きいただきありがとうございます。よろしくお願いします。

田辺:まず商工会議所青年部について御紹介ください。

河村:商工会議所は「商工会議所法」に基づいて設立されている特別許可法人で、全国に500超の各都市に設置されています。全国組織である日本商工会議所は、経団連並びに経済同友会と共に経済三団体と呼ばれ、その青年部(YEG)は日本商工会議所の定款に明記された内部組織で、全国に26000余名の会員が所属しています。商工業を通じて町の活性化を模索し、若き起業家としての研鑽をさせて頂く団体です。

田辺:そうですよね。

河村:通称YEGと呼ばれています。

田辺:YEGとは何の略ですか。

河村:YEGとは、Young Entrepreneurs Groupの頭文字をとったもので、若き起業家集団という意味です。同時に商工会議所青年部の持つコンセプト、若さ・情熱・広い視野を持つ=Youth・Energy・Generalistを表記しています。

田辺:なるほど。

河村:実は私も一昨年入会するまではYEGって何なのか知らなかったんです(笑)。 ということは見方を変えると市民の皆さんにはまだまだPRできていない、知られていないと言うことになると思います。

田辺:そうですね。いま会員は何名くらいですか。

河村:会員数75名で平均年齢では38歳前後でしょうか。卒会は50歳です。

田辺:なるほど。青年部会長になられてから3ヶ月になりますが、抱負をお聞かせください。

河村:今年会長をやらせていただくことになって一番初めに考えたのは、我々が商工会議所青年部を通じて社会に、また地元に還元するためには、まず自分の会社の基盤をしっかりさせないといけない、そうでなければお役に立てないと言うことです。

田辺:そうですよね。

河村:静岡商工会議所の松浦会頭も『今好景気だと言われているけれども、いろいろな情報を掴む事によってまず自分の会社の基盤をしっかり確立させなさい。その上でぜひ社会にいろいろな資源を還元させてほしい』と言われています。我々が所属している会社は中小零細企業が多いですから、それぞれに合ったいろいろな活動を通じて有益な情報を得て会社に還元し、その上で社会に還元していける団体になりたいと考えています。

田辺:具体的にはどんな事業を計画していますか。

河村:今年のテーマは『連携・創造・提言』です。その中に大前提がありまして、『ちょっと大人を楽しもう』というキャッチフレーズで進めています。

田辺:それはどういう意味合いがあるのでしょうか。

河村:集ってお酒を飲む席も有益な情報を得る一つの重要な場なのですが、もう少し将来的な目的を明確にして大人として自覚を持って楽しもうよ、と言う考えです。
まずは、大人として、青年経済人としての自覚を持ち、その上で、『連携・創造・提言』をしていく団体になっていこうよ、という趣旨です。

田辺:「大人として」という言葉に深い意味がありそうですね(笑)。

河村:あんまり深い意味は無いのですが(笑)。
会社で言えばコンプライアンス、個人で言えばモラルでしょうか。現代社会では残念ながらこういったものが低下していると思います。大人を楽しむと言う言葉の裏にはモラルを守って楽しもうよ、と言う意味を込めています。楽しむと言う言葉は非常に誤解されやすいですが(笑)。
たとえば人口が多くなれば市は潤うと思いますが、静岡市に住んでいる市民が楽しめない町だったら、どうして外から静岡に来てくれるでしょうか。そういう意味で、自ら楽しめなかったら団体に所属してもつまらないわけです。モラルをもって楽しみながら連携し、新たな創造をして、その上で何らかの提言をしたい、との想いがこのキーワードにつながっています。

田辺:なるほど、自然体でいいですね。

河村:そしてその中に田辺さんからご教授いただいた『6つのK』が含まれています。

田辺:頭文字となっているものですね。

河村:それは『環境、観光、教育、経済、健康、子育て』。これを切り口にして静岡をもう一度見つめなおし、その中で何らかの提言をまとめていきたいと考えています。

田辺:具体的には。

河村:実は先月、6月13日から宮城県塩釜市に「校庭芝生化」の視察に行ってきました。

田辺:私も同行させていただきました。キーワードは『教育』そして『環境』ですね。

河村:『緑のじゅうたんプロジェクト』と呼んでいます。『教育』『環境』だけではなく、経済的効果も見込めるのではないかと考えています。

田辺:とてもいいネーミングですね。市内の小学校の校庭を芝生化するというプロジェクトですね。

河村:芝生の上を歩き回ることによって風邪を引きにくくなったと言うデータがあります。これは健康にいいということですね。それから緑が目に入ると気分が落ち着くと言う効果もあります。また、砂塵防止や温暖化防止にも。環境にもかかわるし、教育にも、ひいては経済にも、子育てにも。多岐に渡って、効果があるのではと考えています。安心して子どもを教育現場に預けられる。そんな環境ができれば嬉しいですね。

田辺:キーワードを串刺しにするようなプロジェクトですね。

河村:これは今年4月に、たまたま朝日新聞と読売新聞に掲載された記事に端を発しています。それは『塩釜フットボールクラブが非常に安価で、丈夫で、手入れが楽な芝生化に成功した』という記事でした。連絡をしたら小畑理事長が対応してくださいました。そこでいろいろな想いをお話したのです。

田辺:想い?

河村:静岡はかつてサッカー王国でしたが、今は全国的にレベルが上がりましたから、以前ほどの脚光を浴びにくくなってしまいました (涙) 。
静岡市では日本一参加者数の多いサッカー大会を行っています。また、少年サッカーリーグ発祥の地でもあります。これまでに日本代表に選出された選手の多くが、静岡に関わりのある選手です。『静岡なら、どこでも芝生でサッカーが出来るんだ』と言うことになれば、更に多くのサッカー少年が静岡市に集まりますね。静岡市のPRにもなります。もちろん、先ほどのキーワードにもかかわってくる6つのKにも良い影響を与えることができます。
ただし、宮城県とは気候が違いますから、静岡で実現出来るかどうかわかりません。しかし、じゅうぶん検討するに値する取り組みだと考えました。
宮城県塩釜での取り組みを勉強させてくださいとお話しました。勿論サッカー王国の復活も目指していると(笑)。

田辺:そういう経緯があったのですね。

河村:小畑理事長はサッカーの経験が無かったそうです。静岡には大変お世話になったと言っておられました。また、なぜはじめたかと言うとお金がかからないから、ボール一つで始められるからだと言うことでした。しかし、始めて見ると、練習場所を確保するのが大変だったようです。お知り合いの広大な牧草地を持っている方が場所の提供をしてくれたそうです。そこを刈り込んだら「芝生」みたいだと言うことで、塩釜での芝生化の取り組みが始まったということでした。

田辺:そうなると、私は学校の校庭を芝生化するプロジェクトと考えていたのですが、少し違う角度からの発想ですね。

河村:実は似て非なるという部分もあります。実際には芝生の種も蒔くのですが、牧草でもいいのではないかという発想です。短く刈りこめばきれいで平らになる。プロのサッカー選手が使うわけではないのですから、これで十分ではないでしょうか。これならば種も高くないし、手入れも楽だし。雑草混在型の牧草芝生、そういったイメージですね。

田辺:それだと根もしっかりはって強い。

河村:そうですね。一方で、すでに芝生化を目指している自治体はあるのですが苦戦しているらしいという情報もあります。

田辺:そうらしいですね。

河村:せっかく芝生化しても痛んじゃうから使わないでくださいとか。

田辺:本末転倒になっている。

河村:それでは意味が無いわけです。だったらA代表が使うわけではないので、小学生中学生レベルで使うならこの程度でも十分ではないか。それで広く普及できれば、いろいろな面でいいのではないか、という事です。

田辺:静岡の学校の校庭が緑のじゅうたんで覆われているイメージをするだけでわくわくしますね。ただこれから具体化していく上での課題は。

河村:一つには、宮城県塩釜市は静岡より寒冷地ですから、寒冷地用の芝を使っています。静岡は温暖なので同じものは使えないと思います。静岡の気候に合う品種はどれなのか、どうやって見つけるか、品種の試験ができる場所が必要になります。これらが課題ですね。
二つ目として、地域の皆様にお手伝いをしていただくことがあります。これは芝の刈り込みです。ある一定の短さに刈り込むことをお手伝いいただきたいのです。地元の小学校を芝生化してもらいたい、そのためにはみんなで協力していくよ、という地域から進めていくことになると思います。その中でボランティアをどうやって組織化していくのかという部分が重要になります。

田辺:そうですね。

河村:学校の校庭と言っても先生方には負担をかけられませんから、地域の皆さんのご協力が必要です。第一線を退かれた先輩方に、地域の環境作りに汗を流して頂く、自分の子どもに良い環境を与えるために、お父さんやお母さんに、少しご協力やお手伝いをして頂く、多くの方にご協力をいただき、わが町自慢の校庭にしていただけないでしょうか?
また、社会に貢献できる場を作っていくことにもつながるのではないかと思います。そういうコミュニティが出来ることで、子どもと大人の会話も増えてくるでしょうし、昔の町内会のようなコミュニティが出来て、連携ができて、そうなることで地域の子ども達の防犯にもつながっていく。一つのものが誕生することによって、様々にいい結果がもたらす根元になればいいなぁと思いつつ、提言書にまとめていきたいと考えています。

田辺:経済団体のYEGがこのようなプロジェクトを提言するという点が面白いですね。

河村:確かに経済団体ですが、私はこのプロジェクトは経済にもつながると考えています。プロジェクトを進めるにあたっては、どうしても専門家に入っていただく必要があります。その方たちには適正な利益を取っていただけるようにしなければなりません。金額を叩くだけでは長続きしないと思います。適正な利益を取っていただいても従来の方法よりはるかに安いよ、と言うことになれば長続きすると思います。

田辺:企業家が取り組む発想だからこそ、その場限りに終わらず、息切れしないで続くプロジェクトでありたいと言うことですね。

河村:そうです。

田辺:政令指定都市になった静岡市には公立の小学校だけで85校もありますが、今後どのような工程で取り組む予定ですか。

河村:静岡YEGは2年後に関東ブロック会員大会を誘致します。平成21年の10月頃になると思いますが、そのときまでに何らかの形で『緑のじゅうたんプロジェクト』を発表できるようにしていきたいですね。そして関東のメンバーに『こんなことみんなでやりませんか』と言う提言が出来たらいいのではないかと考えています。

田辺:静岡の社会的背景から考えると、もっとも静岡らしいといえますね。

河村:サッカーはボール1個あれば出来るスポーツですが、できれば芝生でサッカーしたいですよね。芝生がたくさんあればもっとサッカーはじめ、多くのスポーツの普及につながるのではと思います。私もサッカー経験者で、今も楽しんでいますよ。(もう走れませんが・・・笑)

田辺:河村さんはかつての静岡代表でしたよね。(笑)

河村:私もサッカーにはいろいろお世話になりました(笑)。また芝生化はサッカーだけではなく、ラグビーもドッジボールにも、場合によってはグランドゴルフも出来るでしょうから、いろいろな面でスポーツを普及させることにもなるでしょう。ひいては健康都市静岡にもつながるのではと考えています。

田辺:健康都市静岡ですか。

河村:定期的な運動は健康にも良いですし、放課後や休日に市民の皆さんが開放された『緑のじゅうたん』を楽しんで頂けたら、非常にいい街づくりになると思います。

田辺:私もこのプロジェクトのメンバーとして是非いろいろお手伝いをさせてください。

河村:バックアップをよろしくお願いします。

田辺:今日は貴重な時間をありがとうございました。

河村:こちらこそ、ありがとうございました。


(本文中敬称略)


次回 2007年9月3日 予定

YEGとは、若き起業家集団という意味です。


青年部会長になられてから3ヶ月になりますが、抱負をお聞かせください。

『緑のじゅうたんプロジェクト』と呼んでいます。

市民の皆さんが開放された『緑のじゅうたん』を楽しんで頂けたら、非常にいい街づくりになると思います。
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