田辺のぶひろの グリナリー・カフェ
第33回 2008年 5月 7日 グリナリー カフェ の トップページへ 過去の 記事を 見る 協賛企業 50音順
田辺のぶひろの グリナリー・カフェ

今月のゲスト ゲストのプロフィール
ゲスト:宮崎 克己 (みやざき かつみ)氏
プロフィール:駿河湾の天然鮎を守る会 代表

 今回は静岡天然鮎の会代表の宮崎克己さんをお招きして、進出が危惧される産業廃棄物最終処分場の反対運動について伺いました。駿河湾の天然鮎を守る会代表という、氏の自然豊かな静岡と次の世代への熱いメッセージをどうぞ。(田辺)

エンジョイ家族
未来に向かってこぎだそう

内容:初夏の太陽の下、家族でカヌーや海釣りを楽しみ、絆を深めましょう

とき:
平成20年6月7日(土)〜
8日(日)

対象:家族単位で参加

定員:
15家族(抽選)

締め切り:5月20日(火)

費用:小学生以上4,500円、3歳〜就学前3,100円、3歳未満1,300円

申し込み・お問合せ:住所、氏名、年齢、電話番号を電話で県立焼津青少年の家
電話:054(624)4675


Greenery Cafe(グリーナリー・カフェ)へようこそ!
グリーナリー・カフェとは「緑の喫茶店」 ナビゲーター田辺信宏とゲストとのトークによるインターネットマガジンです。
様々な分野の第一線で活躍する方に登場していただき、それぞれの分野においてどのようなビジョンを持ち課題に取り組んでいるのか、お聞きしていきます。どうぞご期待ください。
田辺信宏(たなべ のぶひろ)

昭和36年生まれ
早稲田大学(政経)卒業、
松下政経塾、英国留学を経て、平成3年、静岡市議会議員に初当選.
平成7年より静岡県議会議員(3期9年間)
現在は、静岡産業大学国際情報学部講師(国際関係論)
田辺のぶひろホームページ

このホームページに関するお問い合わせは
info@greenerycafe.jp
までお願いいたします。
田辺: 本日は駿河湾の天然鮎を守る会代表の宮崎克己さんにお越しいただきました。いろいろな偶然が重なりまして、宮崎さんとの出会いがありました。本日はよろしくお願いいたします。

宮崎: こちらこそ、よろしくお願いいたします。

田辺: まず駿河湾の天然鮎を守る会代表について教えてください。

宮崎: 鮎釣りの仲間での間で鮎の生息域が狭められているという現状を危惧しました。長年放流に頼った結果かと思いますが、天然鮎というのも非常に少なくなっている。このままでは後世に伝わらない。復活させないといけないということで活動を行っています。

田辺: そんな中、今回静岡市に産業廃棄物の最終処分場が進出するかもしれないということを知り、天然鮎の会として運動を始められたとのことですが。

宮崎: 実は長年地球温暖化防止ということで個人的に活動をしていたこともあり、鮎釣りの仲間と活動をしていこうということになり、私がたまたま代表に押し上げられた、ということです。

田辺: COP3以来、いろいろな街づくりなど、地域活動にも取り組んでいらしたそうですね。

宮崎: 静岡という土地は山・海・川に囲まれて、気候も温暖で、他には変えがたい良さを持った土地です。長年、日本の名水百選のトップクラスに挙げられている安倍川、藁科川を見つめてきて、「この水源を絶対守らないとだめなんだ。」という思いがあります。21世紀はエネルギー問題がクローズアップされていますが、その次には必ず水の問題がクローズアップされる。この水を大事にしなくてはいけない。後世に大威張りで伝えられるような環境を残したい、そういう思いが根底にあります。

田辺: 私も同感です。そういうすばらしい自然を持った静岡市が政令指定都市になったわけですから。

宮崎: そんなことを思っている矢先に産業廃棄物最終処分場の計画を耳にしました。

田辺: なるほど.


宮崎: 事業規模100億という。それだけの事業規模ということは相当な意気込みでやってくると思います。それで静岡の清流が守られるのでしょうか。

田辺: 経済論理だけでは大変なことになってしまう、という危機感ですね。

宮崎: 静岡にはすでに藁科川上流の産廃問題や、吉津の問題もあります。市長は先日解決したと宣言しましたが、私たちの目から見たら解決したとは思えない状態です。行政のトップとしてはそれでも解決宣言をして次のステップへ行かざるを得ないのだとは思いますが、悲しいです。

田辺: しかし、緑や鮎、清流に一番近い空気を吸っている宮崎さんにとっては、まだ安全では無い、と感じるのは当然だと思います。

宮崎: 清流の都宣言をしている静岡に、産業廃棄物の最終処分場はふさわしく無いだろう、そんな思いで、力をあわせて反対の意思表示をしましょうよ、どうなるか分からないけどがんばろうよ、という気持ちで署名運動はスタートしたんです。

田辺: 地元玉川の町内会と協力しながら、昨年11月ころから宮崎さんのグループが勝手連的に署名運動を始めたということですね。

宮崎: そうです。

田辺: あれから数ヶ月、運動の進捗度はいかがですか。

宮崎: 状況はその後、業者の方からは何のアプローチも無いようで、現在玉川地区では静観しているという事です。私どもが当初1月末に予定していた陳情書の提出も、それでは時期的に良いタイミングなのかどうかということを考えて、嘆願書の提出をストップしました。今は力を蓄えていく時期だと。それでも署名活動は深く静かに続けていきます。

田辺: いま署名はどれくらい集りましたか?

宮崎: 3月末現在で4500名ほどです。

田辺: そうですか。短期間にすごい裾野の広がりをみせていますね。

宮崎: 皆さん「水のことなら」ということで、快く協力してくださいます。田辺さんにも力強い援護射撃をしていただいてありがたく思っています。

田辺: 宮崎さんたちの活動で、「こういう事がある」という事実を皆さんにお知らせすることいいきっかけになったと思います。署名してくださる方は女性が多かったようですね。

宮崎: 私もいろいろなところに出向いて、初対面の方でも「よろしかったら協力してください」と用紙を置いて来るのですが、飲み水にかかわるということで、「大変な問題だから」と、皆さん積極的に協力してくださった賜物だと感じています。

田辺: 活動をはじめて数ヶ月、手ごたえは感じている。

宮崎: もし再度産廃業者の動きが出てきた時には、街頭署名もやらなくてはいけないと思っていますし、マスコミの方たちにも取材していただきたいと思っています。静岡にはこんなにも水や環境に対して真剣に考えている人がこんなにいるんだよと、中央にも知らせる必要があると考えています。

田辺: それこそが一番の力ですね。産廃業者は反対運動があることを知って影を潜めているそうですね。

宮崎: いま次の手立てをどうするかということで、先方もひそかにいろいろな策を講じているのではないかと思います。状況を良い方に想像するより、悪い場合を考えていた方が何かの時にすぐ行動に移れると思いますので。

田辺: そうすると業者は今でこそ鳴りを潜めていますが、これからいろいろな手を使ってくると。勝負どころはこれから。

宮崎: そう思っています。私たちの運動は第一歩を踏み出したばかりだと。まだ先の方がずっと長いと思います。完全に「静岡はもうやめた」と宣言が出るまでは抵抗していかない。孫、曾孫の世代にいい空気、いい水という遺産を残していくのが私たち世代の責任だと思います。

田辺: すばらしいですね。後世に伝えていかなければいけない。そして、「先輩方が運動してくれたおかげで、いい空気・いい水・すばらしい静岡が今もあるんだよ」と、語りつがれるようにしていきたいですね。

宮崎: 私より若い世代がそういうことを少しでも理解して受け継いでくれたらと思います。そしてそれが私の使命かなと。

田辺: 私も一生懸命応援していきたいと思います。

宮崎: ありがとうございます。

田辺: 最後に一言、静岡の若い中小企業の経営者の皆さんに、何か一言メッセージをお願いします。

宮崎: そうですね。静岡市を本当に好きになって、静岡に軸足を置いて、静岡から発信していくような、東京に無いオンリーワンの情報発信基地を作っていただきたいと思います。

田辺: 私も同感です。本日は本当にありがとうございました。

宮崎: ありがとうございました。

(本文中敬称略)

次回 2008年7月7日 予定

COP3以来、いろいろな街づくりなど、地域活動にも取り組んでいらしたそうですね。

この水を大事にしなくてはいけない。後世に大威張りで伝えられるような環境を残したい、そういう思いが根底にあります。

清流に一番近い空気を吸っている宮崎さんにとっては、まだ安全では無い、と感じるのは当然だと思います。

孫、曾孫の世代にいい空気、いい水という遺産を残していくのが私たち世代の責任だと思います。
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